ゲーム制作では素材サイトを頼りまくろう。

2020-04-09制作メモ

この記事は「オリジナリティあふれるゲームを作りたいからグラフィックも音楽もなるべく自作したい。だから何となく素材サイトに頼るのは気が引ける」という方への提案です。※もちろんそうでない方でもお読みいただける内容となっております。

どこまで自作するか?

さて、あなたがゲームを一本作るならば、どこまで自作しようと考えていますか?
もし今制作している・しようとしているゲームがあるならば、それを思い浮かべても構いません。

キャライラスト、マップ、背景、一枚絵、音楽、システム……。
自作素材に置き換えられそうなのは、このくらいでしょうか。

数々のフリーゲームを見ると、圧倒的に顔グラフィック(キャラクターのイラスト)を自作している人が多いでしょうか。やはりキャラクターの個性を出すには見た目が重要ですから。

他は……マップもそうですね。ツクール作品は特に、デフォルトでついているマップチップを使うとどうしても他作品と似たり寄ったりな見た目になってしまいます。
その点、自作のドット絵を使えばオリジナリティあふれる作品が作れますね。

自作素材を使う利点は、独自の世界観を築けるところにありますね。

素材制作にかける時間を考える

次に考えていただきたいのが、一日の生活の中でゲーム制作に充てられる時間がどれだけあるかです。また今の力量で作りたい素材を自作するにはどのくらいの時間がかかるかも、考えてみてください。分からなければ大体で構いません。

いかがでしょう。

思った以上に時間がかかるはずです。

想像以上に時間がかかる可能性もあり得ます。

背景画の上手い人がノベルゲームの背景を自作する! という場合はそこまで多大な時間を要することはないかもしれませんが(それでも時間はかかる)絵が全く描けない人が同じことをしたい場合は?

そういった方は、まず絵を練習から始めるでしょう。となるとゲーム制作に充てる時間だけでなく、絵の練習時間も一日の生活に加えてやらねばなりません。

更に、ゲーム制作は素材制作だけに留まりません。ストーリーの構築・ システム制作・ 難易度調整・デバッグ作業……。
ゲームの規模にもよりますが、一作品にかかる時間は相当なものと云えます。

なんでも自分でやろうとすると、エター率が高まる

※エター…ゲームが永遠に仕上がらないこと

この記事を読んで、もし脅されているように感じた方がいらっしゃれば申し訳ありません。しかし決して脅したいわけではなく、なんでもかんでもイチから作ろうとする前に一度立ち止まってほしくて、このように書いたのです。

前述したとおり、素材制作には思った以上に時間がかかります。時間だけでなく技術やモチベーションを保つことだって必要です。

マップ素材の自作を例に考えてみましょう。

イラストだろうと3Dだろうと、一つのオブジェクトを完成させるのにかかる時間は相当なものです。また自作するオブジェクトの中にはゲームの進行に重要なモノもあれば、ただマップを飾るだけのモノもあるでしょう。重要か否か関係なく、そのどちらにも時間をかける必要があります。

たった一部屋にしか使わないようなものを、何時間もかけて自作する。それを何度も何度も繰り返すのは、よほど好きでもない限りはどうしても骨の折れる作業です。

中には「名作」といわれるフリーゲームで、グラフィックや音楽をイチから自作している作品もあります。だからといって安易に素材制作に手を出すと時間がかかりすぎてゲームの方向性を失ってしまったり、ゲームそのものが仕上がらないという可能性も十分に出てきます。

せっかく作るんだし、こだわり抜きたいんだけど

その気持ちは大事にしていただきたいです。

しかしその気持ちが強すぎてゲームそのものがいつまでも完成しないという事態に陥らないために、私から一つの考えを提案します。

それは、使えるものはありがたく使わせてもらうという考えです。

使えるものはありがたく使わせてもらおう

普段の生活では服や食べ物を「買う」ことで、服を作る・食べ物を探す労働を減らしています。

同じようにゲーム制作も誰かの素材を「お借りする」ことで、その分の労働を減らすことができます。それは恥ずべきことでもなんでもありません。むしろ浮いた時間を他のことに充てられます。

素材制作の得意な人が「使っていいよ」と親切に公開してくださったものは、ありがたく使わせてもらえばよいのです。

そのうえで、自作を考える。

それが一番、個人でゲームを作る場合いいんじゃないかと考えます。
なんでもイチから作るのは、企業か同人グループ、もしくはある程度経験豊富な上級者向けです。

こだわるところとある程度手を抜くところを見極める。それがゲーム完成への近道となるのではないでしょうか。

評価されているゲームが自作素材を使ったものとは限らない

先ほど、グラフィックも音楽も自作の名作フリーゲームが存在するとお話ししましたが「必ずしも評価の高い作品がフリー素材を使用していないか」と云われればそうではありません。

ツクール作品であれば、ツクールのマップチップを多用した名作フリーゲームもありますし、Unityのアセットを使ったこのような作品も存在します。

この記事では既存の素材を作品の世界観に合わせて手を加えたことが、インタビューにて述べられています。

素材を『生かして』オリジナリティを出すという技

素材を使うことをためらってしまう理由の一つに、他作品に紛れてしまう・オリジナリティを出しにくいといった意見が挙げられるのではないでしょうか。

それを解決する手段はいくつかあります。

一つは「加工」
※素材の配布元にて、加工可能な素材であるかを必ずお確かめください。

加工OKの素材であれば、加工させていただくのも手。とはいえ必ずしもレベルの高いことをする必要はありません。色調を変えるだけでもガラリと印象が変わります。

また「演出」を工夫することでオリジナリティを出している例もあります。こちらのサイトでは、パーティクルを利用することでマップの印象を変えています。(ウディタの講座となっておりますが、別のツールにも応用できる内容です)

作ってみようという思いも大事

魅力的なキャラクターを描きたいから絵の練習をする。
雰囲気にこだわりたいから、BGMを作ってみる。

ゲーム制作が、技術向上のきっかけになるのは素晴らしいことです。

何度も述べますが、私は素材を自作するなと言っているわけではありません。むしろ自作によってオリジナリティ溢れる、あなたにしか作れないゲームをどんどん作ってほしいと思っています。

私が伝えたいのは、頑張りすぎず肩の力を抜いて、使えるものはどんどん活用してゲーム作りをしようということです。

ゲーム制作は大変な作業がつきものですから、時には誰かの手を借りるのも大切なことです。

おわりに

ちなみに今回この記事を書いたのは、この「なんでも自作したい欲」をまさに私自身が持っていたからです。他人に邪魔されない、自分だけの世界を作りたい。そんな思いが強かったのです。

しかし、その思いを抱えながら制作を始めて無事完成した作品は……今のところ一つもありません。すべて途中で挫折してしまいました。
私には、世界観を一人で作り上げるほどの根性も才能もなかったんですね。

私はこの経験を踏んで、

頼れるものは思い切って頼ろう。

そんな考えへと変わっていきました。

この考えは万人受けするものではないかもしれません。ですが思い切って私見を述べさせていただきました。誰かに響けばいいなあという思いで。
ではでは、長いことお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました(*゚▽゚)ノ